はちみつの味と香りは、花の種類によってかなり違いがあります。
実店舗「藤原養蜂場本店」では、専門店ならではの常時40種類以上のはちみつがご試食いただけます。
店内の「試食コーナー」は大変ご好評をいただいており、多くのお客さまがゆっくりと時間をかけてはちみつの味と香りを確かめられています。
はちみつ選びの楽しさを、ホームページ上でも感じていただくため、約30種類の花のはちみつの特徴を簡単にご説明いたします。
あなたにピッタリのはちみつを見つけてください。

はちみつの区分

ミツバチが集めてくるはちみつは、大きく二つに分けられます

by 西洋ミツバチ

単花蜜

1種類の花から集められたはちみつです!

西洋ミツバチは採蜜量が多いため、ひとつの種類の花の蜜を集中して採ることができます。採蜜した時期や地域によって味や香りは微妙に異なりますが、おおむね花蜜ごとに安定した味わいとなります。

by 日本ミツバチ ・ by 西洋ミツバチ

百花蜜

複数の花から集められたはちみつです

日本ミツバチは採蜜量が少ないため、基本的には1年に1回しか巣からしぼることができません。そのため、集めたはちみつはすべて百花蜜になります。
また西洋ミツバチも、採蜜量が少ない場合には他の花から採蜜した蜜も混じってしまい、百花蜜となる場合があります。

はちみつのバリエーションを楽しむには

「単花蜜」から試してみる

はちみつ選びは、味や香りなど、それぞれの花の風味をそのまま楽しむことができる「単花蜜」から試してみるのがオススメです。
おおむね色が淡ければ香りも柔らかく芳香でクセが強くありませんが、色が濃くなるにつれて香りが濃厚となり、味も濃度に比例してクセが強くなっていく傾向があります。
※味・香り・色・成分などは、ミツバチが集める花の種類、花粉の色、採蜜する場所、その年の天候などによっても微妙な違いがございます。

下記に、主に藤原養蜂場で取り扱いのある花の種類について、それぞれの花の蜜の風味などの違いや、おすすめの使い方などを簡単にご紹介します。
一般的な「はちみつの味と香りの傾向」や「料理ごとに適するはちみつの種類」の例も最後にまとめておりますので、ご参考にしていただければ幸いです。

国産ならではの安全・安心をお届けします!

国産「単花蜜」の花

あかしあ

あかしあ

クセのない穏やかな香りとマイルドな甘さが特長で、蜂蜜の女王と呼ばれています。
ヨーグルトやトースト、ドリンク、お料理の隠し味にもどうぞ。オールマイティーに使えるので初めての方にもオススメです。

栃

コクのあるまろやかな甘さが特徴で、特有の香りとしっかりした旨味があります。
ソースや煮物の隠し味、クリームチーズなどのフレッシュチーズやマリネと相性がよい蜜です。バタートーストやホットケーキ、ヨーグルトにも。

ゆりの木

ゆりの木

最も味と匂いにクセがなく、あっさりとした上品な甘さで、色も透明に近い美しい蜂蜜です。
紅茶やコーヒーに入れると味と風味を損なわず、そっと甘さを添える感覚。どんなお料理にも使えるとても便利な蜂蜜です。盛岡が主産地の希少な蜂蜜です。

りんご

りんご

フルーティでまろやかな酸味と香り。
くせがないので、どんなお料理にも合います。パンにはもちろん、お肉料理の隠し味やソース、ドレッシング、チーズ、生ハムにも。
出来上がったピザにちょっとかけるのもおすすめです。

そば

そば

黒蜜のようなコクと薬膳的な味と際立った力強い花の香り。蜜の色は暗褐色で、黒糖のような濃厚な味わいで、わらび餅やガレットなどフランス料理にも。他の花の蜂蜜よりフラボノイドやミネラル・鉄分が豊富。貧血や高血圧にも効果的と言われております。

きはだ

きはだ

スッキリとした甘さで、コンデンスミルクの風味と舌触りのするくせのない蜂蜜です。どんなお料理にもお使いいただけます。
ケーキ作りやコーヒー、紅茶、はちみつレモン、ヨーグルトにもよく合いますし、みりんの代わりに煮物の艶出しにも最適です。

さくら

さくら

桜の香りがほのかにする、くせのない蜂蜜です。
どんなお料理にも使えます。さらっとした甘味でトーストやヨーグルトに。
桜のかぐわしい香りを楽しみたい方は50〜60℃位の白湯に入れたり、桜餅や道明寺に入れても。

けんぽなし

けんぽなし

フルーティで、くせのない味です。完熟した梨のような味わいのするハチミツでとても美味しいく、トーストやイングリッシュマフィン、ヨーグルトなど、そのままいただく料理に最適です。
蜂蜜の中でも特に活性酸素を除去する力が強い蜂蜜で、アンチエイジングハニーとも呼ばれます。

菜の花

菜の花

菜の花の香りがふわっとします。味わいは濃厚で比較的くせのない蜂蜜。
トーストやホットケーキ、卵焼きなどにどうぞ。
いろいろなお料理になじんでくれるので、意外な発見があるかもしれません。

いたどり

いたどり

タデ科の植物で、別名スカンポといいます。開花時期は9月頃と遅く咲きます。ポリフェノールを多く含んだ酸味の有る味わいで、ちょっとお醤油のような風味と、黒蜜のような味のするおもしろい蜂蜜です。黒蜜を使うお料理やドレッシングに。

くり

くり

甘いのに栗の皮の香りが広がり、ほろ苦い風味のする蜂蜜です。モンブランのクリーム作りに最適です。また、ブルーチーズ(カビ系)やくるみパン、フランスパン、クロワッサンなどと合わせると美味しくいただけます。

あざみ

あざみ

くせのない味ですが結構酸味があります。特にバルサミコソースに合います。ドレッシングやカルパッチョなど、お酢と一緒にどうぞ。卵焼きに少し入れると意外な美味しさが。紅茶、トーストにも合います。

えんじゅ

えんじゅ

コカコーラのようなコクと深みのある味わいで、薬草が入ったような風味があります。フラボノイドが豊富で生活習慣病の改善などにおすすめです。
コーヒーやトースト、卵や生クリームとの相性がよく、広がりのある甘い香りを作りだします。

藤

藤の花の甘く優しい香りがほんのりと漂う華やかで上品でくせのない味わいです。
バニラアイスやトーストなどにおすすめ。どんなお料理にもお使いいただけ、特に魚や肉など、スパイスを使うお料理に少しだけお試しください。

やぶからし

やぶからし

ブドウ科の植物でマスカットの様な味・香りのするハチミツです。開花時期は7〜8月と遅く、咲いてまもなく花弁と雄しべが落ちます。オレンジ色のときに蜜を出し、2日目にはピンク色に変わり蜜が出なくなるため、採蜜期が短く貴重な蜂蜜です。

菩提樹

菩提樹

蜜の甘さのあとにハーブ系の力強い香りがします。
紅茶、コーヒー、トースト、バルサミコソース、チーズに合うハチミツです。

木いちご

木いちご

まろやかでやさしい甘味の中にほのかな酸味のする蜂蜜です。
ヨーグルトやバタートースト、ミルクティーに。

野ばら

野ばら

採蜜したときは淡いピンク色の綺麗なハチミツで、ほのかにバラの香りがし、やさしい甘味の中にほのかな酸味のする軽やかな風味の蜂蜜です。
ヨーグルトやバタートースト、クラッカー、ミルクティーに。

夏萩

夏萩

バニラ風味の香りが広がります。
ホットドリンク、ケーキやチョコレート作りのベースなどに最適です。

びわ

びわ

豊かな香りを愉しむのであればそのままで。より広がりのある香りを楽しむのであれば50〜60℃位の白湯に入れて。
焼きたてのトーストにもよく合います。

山ざくら

山ざくら

「さくら」の花の蜂蜜より、強い桜の香りがあり、味わいも濃く感じられる蜂蜜です。
トーストやヨーグルト、紅茶などでお楽しみください。

きんかん

きんかん

柑橘系のさっぱりとした味わいで、果物にかけたり紅茶、ヨーグルトに。

みかん

みかん

フルーティーな香りで、さっぱりとした酸味が口に広がる蜂蜜です。
ホットケーキやトーストに。

ラベンダー

ラベンダー

なんといっても香りが特徴の蜂蜜です。
紅茶に入れて繊細なハーブの香りをお楽しみいただくのがオススメ。
また、バターたっぷりのトースト、アイスクリームなどのデザートやミルクなどの乳製品にも合います。

クローバー

クローバー

草原を代表する蜂蜜。まろやかで濃い甘さ。草の香りがふわっとし、まろやかな味はどんな料理にもよく合います。特にトーストやクラッカーなどの軽いスナックとの相性が良い蜂蜜です。ヨーグルトやハーブティにもどうぞ。

日本では味わえない海外産ならではのはちみつ!

海外産「単花蜜」の花

ウルモの木

ウルモの木

ウルモの蜂蜜はチリ南部ロス・ラゴス州チロエ島で主に生産され、その強い抗菌作用から「南米のマヌカハニー」と呼ばれ、味はフルーティでくせがなく、パンやヨーグルト、お料理に広くお使いいただけます。

クローバー

クローバー

草原を代表する蜂蜜。まろやかで濃い甘さ。草の香りがふわっとし、まろやかな味はどんな料理にもよく合います。特にトーストやクラッカーなどの軽いスナックとの相性が良い蜂蜜です。ヨーグルトやハーブティーにもどうぞ。

ブルーベリー

ブルーベリー

春に白い釣鐘状の花を咲かせます。
ブルーベリーの果実の後味に似た風味がほのかに感じられる蜂蜜。くせのないやさしい甘さと心地よい香りが特徴です。
ヨーグルト・サラダなどにどうぞ。

ヒマワリ

ひまわり

ポピュラーな花なのに日本では採れない蜂蜜で、フランスからやってきました。
蜂蜜なのに粉っぽい甘い味がします。
パウンドケーキにかけてみてはいかがでしょうか。

紅花

紅花

黒糖のような、くせのない蜂蜜に濃いカラメルソースが入っているような味。
紅花の蜂蜜は日本ではほとんど採れません。そんな希少な蜂蜜を海外でみつけました。
焼きたてのトーストや炒め物料理などに。

レモン

レモン

レモン独特の芳香が清々しく、さわやかな口あたりの後に強い甘味。さわやか・酸っぱいレモンから、想像もつかない甘くて美味しい蜂蜜です。
ロールケーキ・チーズケーキの隠し味や輪切りレモンを添えてはちみつレモンに。紅茶にも最適。

コーヒー

コーヒー

ジャスミンに似た香りのする花から採れる蜂蜜はコーヒー色です。わずかに酸味があり、ちょっぴりビターなやさしい甘さ。
ホットコーヒーに砂糖の代わりに入れるとコーヒーの風味が引き立ちます。ライ麦パンやパンケーキもさっぱりと。

オレンジ

オレンジ

蜜は若干黄色を帯びていますが、独特の香りとさわやかな酸味のある蜂蜜です。
レモネード、ヨーグルト、紅茶にもどうぞ。

ローズマリー

ローズマリー

ハーブの香りがする蜂蜜で、上品な甘味を生かし肉料理や魚料理の匂い消しに。
紅茶やハーブティーにも合いますし、バタートーストなどにもどうぞ。

味と香りの傾向をおさえて、はちみつ選びを!

花による味と香りの傾向

はじめての単花蜜を選ぶ際に、だいたいの傾向をおさえておくと良いでしょう

味が淡いもの

あかしあ、ゆりの木、きはだ、けんぽなし、さくら、やぶからし etc…

味が濃いもの

とち、りんご、菜の花、まろにえ、クローバー etc…

香りのあるもの

さくら、菩提樹、みかん、きんかん、クローバー、ラベンダー、コーヒー、ローズマリー etc…

クセの強いもの

そば、くり、いたどり etc…
日本在来種みつばちの蜂蜜(たれ・にごり)

藤原養蜂場的、用途ごとのオススメはちみつ

料理に適するはちみつの種類

はちみつを使う用途に適した単花蜜の例をご案内します。
下記の表をご参考にアレンジしてみてください!
そのままあかしあ、栃、ゆりの木、そめいよしの、けんぽなし、びわ etc…
コーヒーコーヒー、あかしあ、タンポポ etc…
紅茶ばら系、りんご、菩提樹、あかしあ、あざみ、藤、ローズマリー、オレンジなど柑橘系 etc…
パン・ヨーグルトあかしあ、栃、きはだ、そめいよしの、けんぽなし、木いちご、野ばら、きんかん、りんご、くり、あざみ etc…
お菓子づくり(お菓子やケーキの特徴にあわせてお選びください)
きはだ、夏萩、レモン、くり etc…
ブルーチーズくり、そば etc…
フレッシュチーズ栃、菩提樹、りんご etc…
ドレッシング菩提樹、あざみ、いたどり、りんご etc…
料理(お料理の特徴にあわせてお選びください)
あかしあ、栃、ゆりの木、りんご、そば、きはだ、そめいよしの、けんぽなし、菜の花、いたどり、藤、クローバー、紅花、ローズマリー etc…
煮物栃、きはだ etc…